5月6日「常磐沖かれい釣り資源調査」開催レポ
みなさんこんにちは、うみラボけんきゅう員の小松です。
今年度からは少しいわきの海洋資源、回復して、大きさも増して、味も申し分のない、常磐沖の魚を楽しもうぜということで、初開催となった「かれい釣り」の企画、5月6日に無事開催できました。いやあ、皆さん笑顔、歓声、そして心地よい疲労感、といった感じで、この日のビールはうまかったことでしょう。
早速ですが、こちらで振り返って参ります。
うみラボは通常は「朝9時出発」でしたが、この日は通常の釣行と同じ日程。朝5時半集合、からの朝6時の出発。いやあ眠いっす。
出港から30分くらいでしょうか。いわき沖のポイントにたどり着きます。まずは簡単に釣り方のレクチャー。餌の付け方から始まり、竿の使い方など基本的なことをしっかり覚えます。カレイは結構よく釣れるので、あとは釣りながら覚えればよし! 準備ができたらどんどん釣ろう!
カレイは、通常は海底から根こそぎ獲っていく「底引き網漁」がほとんど。何百キロと漁獲されるほど、資源の多い魚です。ですので、釣り糸をたらせば、あら不思議。どんどん釣れてしまいます。ですから、釣りの初心者にも最適の魚なんですね。大きさも程よく、それでいてグッと釣り糸を引っ張ってくれるので、釣りをしてる感もしっかりと味わえます。
こんな感じで、続々と釣れますよ。
ご存知、いわきを代表するフレンチシェフの萩シェフも乗船いただきました。マガレイの資源量に特に驚かれていた様子。いやあこれを機に、萩さんが調理する常磐のマガレイなんかがあったら、ぜひ食べてみたいですよね。こうして料理人の皆さんに乗って頂けること、大変ありがたいです。こういうところから、いわきの食が少しずつ前進してくれたら本望です!
カレイ釣りは女性でも気軽に参加できるのがいい。初めての人にも比較的簡単に釣れるので、この日は親子ペア2組にも参加してもらいました。親子水入らず、いや、海水はないと釣りはできないのですが、親子で竿を握って魚を釣り上げる時間、それはとても贅沢なものであります。
何事も便利になった現代社会。お店に行けばなんでも食べたいものが食べられますが、そんな便利な流通は、私たちから「食の生産を想像する力」を奪ってしまったようにも思います。どんな魚が海にいて、どんな風に獲られ、どのようなプロセスを経由して目の前にたどり着くのか。やはり、自分の口に入るものですから、折に触れ、こうした食の源流を辿る体験はしていったほうがいと思いますし、原発事故で、いったんは地元の食を失った私たちだからこそ伝えられるものがあるはずです。
その意味で、子供たちはやはり宝。こうして魚の重さを知って、海の豊かさを感じる。そんな体験する前とした後では、海の見え方がちょっとだけ変わるはず。そういう体験の積み重ねの先に、本当の意味での海の復興がある気がします。
この日参加して頂いた皆さん、全部で14組に参加して頂いたわけですが、皆さんそれぞれに釣りを楽しんで頂けた様子ですし、何より釣果も素晴らしかった。マガレイ20枚ではきかないでしょう。刺身、煮付け、焼き、フライやムニエルなど洋食。清蒸など中華にも最適。カレイは味が淡白なので何をどうしても上手くなります。最後は食べる。そこまでやってこそ「うみラボ」です。
結構反響が良かったので、ぜひ第二回も開催したいと思います。興味のある方は、ぜひこのうみラボウェブサイト引き続きフォローください。どこぞのタイミングで発表するはず。