
2017年12月のうみラボ&調べラボ結果!
2017年最後のうみラボです。例年は12月は強風でなくなるってパターンが多かったのですが、今年はすこーし波が高かったものの、釣り調査には支障なし。充分な釣果を残すことができました。まずはその釣りの模様を写真で振り返っていきますよー。

AFW吉川解説員によるミニ廃炉講座。

今年最後の海底土採取。気になる結果は、この後でお知らせします。

うみラボアドバイザー、筑波大学の五十嵐准教授。釣果は、寂しそうな背中が、、、。

海釣り初体験の女性でもしっかりと釣れる。これが福島の海だ!

今回はうみラボ初となるホウボウもゲットできました!

福島の海の豊かさ、海洋資源の回復ぶりを感じて頂けたかと思います!

すみません、筆者、満面の笑み。釣れるとね、そりゃあ楽しいですよ。釣りだもの。
風はとても冷たかったものの、波もわりと穏やかで、ゆるり最後の釣りを楽しむことができました。1月から3月は風が強くなる日が多いため、うみラボの海洋調査は一休みに入ります。今年1年、また多くの方に乗船頂きました。今年は8回の開催、のべ150人以上のかたに乗船頂いたことになります。参加頂きました皆さん、ありがとうございました。また来年も引き続きよろしくお願いします。
さて続いては、調べラボの模様です。データはこちらをクリックしてご覧下さい。PDFファイルが開きます。
海底土を含めて9検体を測定していますが、まず特筆すべきは「海底土」。うみラボでもっとも低い27Bq/kgでした。27ですよ? うみラボを始めた当初は、少なくとも三桁を下回ることはありませんでした。それが今や海底土、いちえふ1.5km沖の海底土が27ベクレル。めっちゃ下がってきましたね。震災前の状態に戻りつつあると言うことを数値からも読み取ることができます。
海底土の回復を示すように、この日もすべてのサンプル魚で「検出下限値未満」でした。もう検出されるほうが珍しいという状況になってきているわけです。素晴らしいですね。ヒラメ、アイナメ、キツネメバル、クロソイと海底に棲む、しかも震災前生まれのものも不検出ですので、それだけ排出が進んできたといっていいでしょう。

スコットランドからお越し頂いたレズリー・メイボン先生の姿も!

手際よく魚を捌く富原先生。すっかりこの調べラボも定着してきましたよね。

巨匠、吉田画伯の説明イラスト。ここで「トリビア」を学ぶ。これが調べラボ!

試食はマダコのアヒージョでした! バケットもついてお得でおいしい。
さて、うみラボですが、来年度はどうするのか! もう少し「釣り」にフォーカスしたいなとか、いちえふ沖だけじゃなくて、そもそものいわきの海の魅力を伝えたいよねとか、いろいろチーム内でも意見が出てきています。そもそも「いわきの海の魅力をみせびらかす」ために作られたプロジェクトですからね、おいしいとか、面白いとか、面倒くさい話は置いておいて、酒と魚でノックアウトできるような企画とか、考えていきたいと思います。