
第15回いちえふ沖海洋調査レポ
ようやく2016年のうみラボがスタート! 5月1日になりますが、15回目の海洋調査を福島第一原発沖で行ってきました。そのときの釣果を中心にお伝えしていきます。もはや細かいことは写真を見てくれ、ということで、文章少なめ、写真多めでお送りするでござる。
調査の手法は昨年と同様。まず久之浜漁港から福島第一原発沖を目指し、1.5km付近で海底土を採取し、サンプル魚の採取となります。今回は、原発廃炉についての情報発信や原発構内の視察ツアーなどをコーディネートしている一般社団法人AFWの吉川さんがたまたま乗船していたので、ハンドマイクをグイと渡して、現在の状況等について解説頂きました。
すでに陸からは何度も原発を視察されており、汚染水関連の設備等を熟知されている吉川さんの解説とあって、わかりやすく現状をアップデートすることができました。凍土壁の運用も始まったばかり。このあたり効果が出て来ないと汚染水の閉じ込めは完遂されません。何としても成就して頂きたいところです。

船主に立って汚染水対策等をレクチャー頂いた吉川さん。二度目の乗船

船から見る福島第一原発。ゴールデンウイークということで作業はお休みとのこと。休める状況になったということ

アクアマリンふくしまの富原獣医を中心に海底土の採取。エクマンパージ採泥器を使用

初参加の方のために竿にエサをつけるうみラボ隊員の八木

アドバイザーとして関わって頂いている筑波大学の五十嵐准教授も久々の参加

釣り人と福島第一原発。原発を視界に捉えながら調査は進んでいく

うみラボでは、乗船する一般の方以外に、釣りボランティア数名に乗船頂き、サンプル採取に協力頂いている
さて、今回は雨が心配されましたが、原発前につくと折よく晴れ始めまして、波も少なく最高の釣果となりました。アイナメを中心に、尺クラスのシロメバル、ウスメバル、マゾイ(キツネメバル)、クロソイあたりのロックフィッシュ、さらにはマサバの群れに当たったようで、複数の方の竿に巨大なマサバがバシバシっと食いつきました。
やはりこのあたり、豊かな漁場なのですね。北からの冷たい寒流を好む常磐のロックフィッシュと、南からの暖かい暖流に乗ってくるサバたち。豊穣なる海の恵みを感じるのに最高の場所です。皆さん喚起の声を上げながら、続々と魚を釣り上げてらっしゃいました。

アイナメを釣り上げてご満悦のH本さん。前回参加時は波が高く沖に出られなかったのですが、見事なリベンジ

今回初参加ながら出色の釣果を残した大学院生のO宅さん。サバ以外にもアイナメやらメバルやらを続々と釣り上げる快挙

五十嵐先生も手堅くマゾイをゲット。普段は研究に没頭されている様子ですが、さすがに結果を残していかれます

まだ試験操業に加えられていないアイナメ。多くの人に味わって頂きたい常磐の海の恵み

うみラボ隊員の八木、巨大アイナメをゲット。初めて船に乗る参加者のヘルプをしながら、手堅く釣果を残す

お互いに魚を見せつけ合う2人。こういう微笑ましい光景は、やはり船釣りならでは

取材で参加されたY売新聞の記者さんもマゾイをゲット。記者さんにも海の恵みを感じて頂くのがうみラボの流儀

巨大マサバを釣り上げたAFWの吉川さん

結果は爆釣。アイナメを中心にメバル、ソイ、マサバなどをゲット
さて、爆釣となった第15回うみラボですが、これで終わりではありません。釣り上げた魚に関しては、5月15日にアクアマリンふくしまで開催される「調べラボ」にてさらに詳しく放射線量などを調べていきます。福島県産の試験操業の魚の試食もありますので、ぜひお越し下さい。
尚、今年のうみラボですが、毎月第1日曜日に開催することになりました。雨や高波の場合は、次の日曜日にスライドされます。そして第3日曜日には、アクアマリンふくしまの「調べラボ」があります。第1第3日曜日は福島の海を知る日、ということで今後はお見知りおき下さいませ!