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第21回うみラボ×福島オフサイトミーティング – いわき海洋調べ隊「うみラボ」公式サイト
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第21回うみラボ×福島オフサイトミーティング

皆さんこんにちは。うみラボけんきゅう員の小松です。

 

11月20日、地域づくりについて考えようという勉強会「福島オフサイトミーティング」とのコラボ調査が行われました。オフサイトミーティングは2日間の日程で行われ、前日の11月19日には勉強会&講演、そして20日にはエクスカーション「自分たちの海を釣りをしながら楽しく調べよう・うみラボ」という調査。ということで、調査には14名の方に参加頂き、通常通りのうみラボ調査に同行して頂きました。

 

この日はアクアマリンふくしまで「調べラボ」も開催ということで、わたし小松はこちらの調査へ、八木けんきゅう員、さらにアクアマリンの富原&吉田両せんせいは調べラボへ、ということになり、わたしの孤軍奮闘(実際には海底土の採取に失敗してほとんど何もしてない)ということになりましたが、参加された皆さん、とても楽しんで頂けたようです。船に乗らなかった方も「調べラボ」に参加して頂きました。

 

まずは当日の「獲ったどー写真」から。撮影は、福島オフサイトミーティング事務局の橋本栄子さんです。

 

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14名の方に参加頂きました。出発時は肌寒かったものの天候も回復。素晴らしいツアーになりました。

 

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一般社団法人AFWの吉川さんにも乗船頂き、廃炉や汚染水対策の状況についてレクチャー頂きました。

 

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原発近海でヒラメ。2kmのヒラメはN.D.でした。

 

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こちらはワラサでしょうか。この日は青物が好調でした。

 

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こちらもワラサ?(ワカシ?)。青物の引きの強さを体感して頂けたようです。

 

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福島第一原発を間近に見ながらの釣り調査。しかしみんな笑顔になる。それがうみラボ。

 

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こちらはキツネメバル。3個体合わせた試料も今回はN.D.でした。

 

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良型ヒラメ! これ煮付けにして食べたら絶品ですよ!!

 

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こちらも手頃なヒラメですねえ。刺身を頂いたり、カルパッチョで頂いたり、夢が広がります。

 

この日は天候にも恵まれ、波も比較的穏やか。何より気温が上昇して最高の陽気でした。福島の海の美しさ、そして豊かさを身体で感じつつ、福島の海の問題を学ぶ機会になったのではないかと思います。皆さん、それぞれにナニカを持ち帰って頂いた様子。わたしたちもこのような学びの機会に協力できてよかったです。

 

さて、この日釣り上げた魚は、アクアマリンふくしまに協力頂き、放射性物質の計測も行っています。データをまとめてみましたのでご覧下さい。下の一覧表をクリックしますと、すべての検体の計測データのPDFファイルが開きます。詳しく見たいという方はクリックしてね☆

 

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ワカシ、イナダを釣った方もおりましたが、回遊魚であり、過去の調査から判断しても、検出されないことがわかっていますので、計測は割愛させて頂きました。ヒラメ、アイナメ、キツネメバルの3魚種について計測を行っております。

 

まずは10km沖のヒラメから22.3Bq/kgということで、漁協の基準値の半分以下と低いのですが、これまでのデータと比較すると少し高めではあります。10km沖だとこれまでは不検出あるいは検出されたとしても一桁ベクレルに収まる場合が多かったのですが、70cm近いのでおそらく大きさから判断すれば震災時には幼魚だった個体と推察されます。個体差もありますし、当時に原発に近づくなどして取り込んだ汚染水の影響がまだ残っているということでしょう。

 

アイナメは、沖に行けば行くほど年齢の上がる魚ですし、45cm近いということは震災前生まれと推察されるので、こちらも事故当初に取り込んだ汚染水の影響が残っている個体なのでしょう。それでも10Bq/kgですし、移動距離の少ない底魚であるうえ、原発20km圏内は漁が自粛され、漁場は原発からもかなり離れていますので、相馬沖、いわき沖のアイナメから漁協の基準値50Bq/kgを超える個体が見つかる可能性はかなり低いのではないかと考えられます。

 

魚種や年齢、食性などを理解することが、福島の海の状況を理解する手助けになります。オフサイトミーティングに参加された皆さん、ぜひ魚を釣った光景を目に焼き付けつつ、気になる魚は図鑑などで調べて頂き、福島の情報のアップデートにお役立て下さい。それから、船の上から見た景色や、魚の重みや、原発の前で考えたことなども、とても重要なことだと思います。たまにはうみラボのブログをお読み頂き、福島の海に思い馳せて頂ければ幸いです!

 

再見!

 

小松けんきゅう員
小松けんきゅう員

うみラボけんきゅう員。釣るよりも食べるほうの専門。