2017年7月のうみラボ&調べラボ結果
みなさんこんにちは。うみラボけんきゅう員の小松です。遅ればせながら7月のうみラボ&調べラボのデータをアップいたします。ここのところ、福島第一原発沖で釣れる魚の放射線量、N.D.が続いています。この傾向はマズい。「ま、どうせN.D.だしな」と逆にテンションが下がるからです。データが取れれば、ふむふむこれはこういうわけであろうとか推察もできるのですが、N.D.だと研究的にはつまらない。もちろん喜ばしいデータなので、とりあえず喜んでおきます!
さて7月のうみラボですが、7月9日に行われまして、ご覧下さい、超快晴です。最高すぎる釣り日和となりました。早速写真で釣れっぷりを紹介していきます。
さて、ご覧頂いたようにですね、かなり快調でした。釣り過ぎてしまうとよくないので、実はヒラメとアイナメを中心にかなりの魚をリリースしています。せっかくこれだけ資源が回復してきているのに、以前のように「釣るだけ釣る」釣りにしてしまっては元の木阿弥。うみラボとしては、資源保護を念頭に置いた調査を進めて参ります。
いやあ、それにしてもですね、皆さん、本当に良い表情してらっしゃる。調査というよりも本当に純粋に「海釣り」を楽しんでらっしゃる様子でした。福島第一原発も、以前としてシビアな状況ではありますが、日々進捗もあり、復旧が着実に進んでいます。その証拠に、当該海域の魚からは、ほとんど放射性物質が検出されなくなって来ているのが事実。汚染水対策も効果が出ているものと考えられます。
よくぞここまで回復して来たなと思わずにいられません。海の超回復力。毎回のうみラボで痛感しています。
さて、この7月9日に釣った魚の線量ですが、7月の調べラボにて計測をしております。まずは結果をご覧下さい。グラフの画像をクリックするとPDFファイルが開き、さらに詳しいデータを見ることができますが、まあ全部N.D.だったのでこの表でも充分かも。
さて、調査結果についての見解ですが、全部N.D.なんで言うことは特にありません。7歳、8歳を超えると検出されるかもと思っていましたが、7歳から10歳のキツネメバルが検出下限値以下ですから。これが当該海域の現実なのだろうと思います。福島県などの調査でもかなり長期的に「基準値超え」は出ていませんが、もはや「検出される魚」を探すほうが難しいのかもしれません。
よくぞここまで。その思いがさらに強くなる7月のうみラボ&調べラボでした。