第17回いちえふ沖海洋調査レポ
みなさんこんにちは。うみラボけんきゅう員の江尻です。うみラボの調査、今回が17回目となります。実は私、うみラボの存在は発足当初から知っていて、実はかなり初期の段階から船には同乗させてもらっていました。今年から正式に「けんきゅう員」として加わっておりまして、今回は沖縄旅行にうつつを抜かしているK松さんの代わりにレポートいたします。最後までお付き合い下さい。
早速、調査の模様、振り返っていきます。
集合場所の久之浜漁港。朝8時45分、気温は23度。早朝にさっと雨が降りましたが、今はうす曇り。風もなくベタ凪です。雷注意報が出ております・・・。雷になると一切釣りはできませんので・・・ちょっと心配です。
荷物の積み込みをしていると、AFWの吉川彰浩さんが見送りに来て下さいました。話題沸騰中の近著「福島第一原発廃炉図鑑」を献本いただきました。ありがとうございます。
なお、八面六臂の活躍の吉川さんですが、次回の第18回調査より、うみラボの廃炉情報発信アドバイザーとして調査に関わって頂くことになりました。うみラボ調査の際、いちえふ沖で廃炉について簡単なレクチャーをして頂きます。廃炉についての理解を深め、また福島の海の状況を正しく理解するための大きな力になること必定! 8月開催の第18回海洋調査より「うみラボ feat.AFW」のプロジェクトが始まります。ご期待下さい。
さて出航です。もやっていますが、こういう幻想的な雰囲気もまたいいですね。
いつもより少し陸寄りのコースを進み、2F→富岡町仮設焼却施設→小良ケ浜などをぴぽ研究員が解説。この海面見てください。ベタ凪です。
途中トビウオが跳ねて、歓声があがるなど。一匹だけ一回だけでしたが、「あんなに飛ぶとは思わなかった!」と感激の参加者も。イルカはいないの?との質問もありましたが、おります。いつか見ることができるかもしれません。
さて、1Fに到着。まずは1.5km沖で採泥です。
お、小さなカニが入っておりました。珍しい。すぐにリリース。またね。
無事に採泥も終わり、いよいよ釣り開始です! 2km沖。今日も静かな滑り出し。「凪の日は、船の揺れが少ないので、自分で誘わないといけないから、難しいんじゃないかな。」と富原先生。
しかし、そんな今日の1本目は!アイナメでした!
続いてマゾイ!
フグもきました・・・
アイナメを中心に徐々に釣果が伸びはじめ・・・
そしてついに!
ヒラメきたー!
50センチ。3歳くらいでしょうか。
結局2km沖では15匹ほどの釣果。十分です。
10km沖に移動します。水深40mほど。ひそかにサバ狙い?
まずはかわいらしいキツネメバルから。
と思いきや!50cmのクロソイ!ドン!
キツネメバル!
黄色の婚姻色が鮮やか!アイナメの雄!
そして爆釣フィーバー始まりました・・・。
そしてドン!
ヒラメ特大! 55センチ! 今日のMVPは決まり! またまた女子恐るべし!
終わってみれば、大漁大漁。一言でいえばアイナメ祭りでしたね。
富原先生に講評を頂きました。「アイナメが良く釣れましたね。風もなくベタ凪で、一般参加の方は過ごしやすかったのではないでしょうか。この季節特有の霧で、原発が良く見えなかったのは残念。2km沖は水温が上がってきて、獲れづらいようだけど、10km沖の資源量は相変わらずいいですね。」
この釣果を踏まえて、次回の食べラボはどんな感じでしょうか?「2km沖のヒラメ、アイナメ。耳石の見やすいクロソイ、マゾイあたりを測定します。アイナメがたくさん釣れたので、大小、遠近とアイナメに特化して調べるのも面白いでしょうね。」
以上、次回の食べラボも楽しみ! ご参加頂いた皆さん、おつかれさまでした。そしてありがとうございました!