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第19回いちえふ沖海洋調査レポ – いわき海洋調べ隊「うみラボ」公式サイト
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第19回いちえふ沖海洋調査レポ

みなさんこんにちは。うみラボけんきゅう員の小松です。今日開催したうみラボの海洋調査の模様をさっそく振り返っときましょう。

 

いやあ、毎日雨模様でやんなっちゃいますよね。今回のうみラボも、前日まで「できんの?」って感じの雰囲気でしたが、あらら、今日は幸運にも晴れ。風も強くはなく、波も比較的問題なし。ありゃ、うみラボ日和になっちゃいましたね。今回は、参加者のほとんどが「県外」の皆さん。何とかもってくれよ天気、という感じだったので、この天気は非常に幸運でした。

 

朝9時。定刻通り、久之浜漁港を出発します。

 

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今回は女性参加者も多く、なにやら華やいだ雰囲気で船は北上。福島第一原子力発電所を目指します。到着後は、廃炉に関する情報発信を行っている一般社団法人AFWの吉川さんからのレクチャー。汚染水対策や廃炉の現状についてアップデートを図るべく、専門的な話をして頂きました。

 

吉川さんの話を伺うと改めて思うのは「汚染水」という呼び名。なんとなく「福島第一原発に関わる水はみんな汚染水」ってな扱いを受けてしまいがちですが、処理の終わった水は、飲み水レベルにまで放射性物質が除去されたものも多くあり、ひとくちに「汚染水」と呼んでしまうと、廃炉の状況がかえってわかりにくくなるということですね。ううむ。この「汚染水」の呼称問題は、一度掘り下げてレクチャーして頂こうと思います。

 

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さて調査。ここ最近、ヒラメが非常にあたってきてます。前回のうみラボでも、ヒラメがかなり爆釣でしたね。試験操業が始まったばかりですし今回もヒラメ狙いでしたが、大成功でしたね。特に女子が大健闘。釣りは人生で初めて、という方ばかりだったのに、見事70cm超の特大ヒラメを釣り上げるなど、女性の活躍の目立つ回となりました。今日も爆釣だったので、釣り後の「釣ったどぉ〜」写真をメインに紹介して参ります。

 

img_0289京都から初参加、舞台俳優のM江くん。見事食べごろサイズのヒラメをゲット。

 

img_0293AFWの吉川さんもそつなくひらめゲット。こちらも食べごろです。

 

img_0321京都で劇団「笑いの内閣」を主催するT間くんも、婚姻色マッキッキのアイナメをゲット。尚この日のアイナメはこの1尾のみ。

 

img_0324県外から参加されたI川さん。序盤は苦しみましたが後半に挽回。大型ヒラメを続々と釣り上げてらっしゃいました。

 

img_0329アクアマリンふくしまの吉田さんも、この日唯一のアオモノをゲット。これはワラサですね。

 

そして、ここからは、釣り女子3人組の景気のいい写真を。いやあ、本当にこちらの3人、素晴らしい釣果でした。船長も「女性のほうが欲がないから釣るんだよ」なんて話をしてくださいました。釣り好きの男性(特にうみラボ某メンバー)は、釣りたいという欲が出て、それが釣り竿と糸を通じて魚に伝わってしまうんでしょう。しかし3人は今回がほぼ初めての釣り。釣りの名人の話を素直に聞き入れる、だから釣れるのかもしれません。

 

img_0297まずは原発沖2kmのポイントで幸先よくシロメバルをゲット。

 

img_0300こちらは良型のヒラメ。初めての釣り体験でも、こういうヒラメが釣れてしまう。実に豊かな海です。

 

img_0310この日最大のヒラメ(写真右)は76cm近い超ビッグサイズ。いったい刺身何人分作れるんでしょうか。

 

img_03163人揃って記念撮影。充分な釣果で我々を助けて下さいました。またぜひご参加下さい。

 

いやあ、それにしても、初体験の女子をこれだけ満足させられるというのは、福島の海も、そして船長も相当「イケメン」ってことです。釣りはやはり釣果あってこそですしね。それ以外にも、やはりこの「体験」の重み。釣るときに感じる重さや、釣れるまでの辛さ、そして釣り上げた後の魚のピチピチ感。これを体感してもらいたい。この体感を持ち帰ると、福島の災害ニュースなどに触れた時に、この光景が目に浮かぶんですね。浮かぶか浮かばないか、受け取る深度にも差が出て来るような気がします。

 

原発が立地する地形、吉川さんからレクチャー頂く最新情報、魚の重みや釣るまでの大変さ、海の美しさや広大さ、この地域の「エネルギー」生産地としての姿、いろいろなものが、このうみラボで体験できます。体験を通じて、ニュースや数値に立体感が出てくるわけです。単なる数字の羅列ではなく、意味のある数値として理解できるようになるわけですね。次回でうみラボも20回。福島の豊かな海の「体験者」を、これからもじわじわと増やしていければと思います。

 

さて、今回釣った魚ですが、10月16日(日)、アクアマリンふくしまで開催される「調べラボ」におきまして、放射性物質の計測を行います。ヒラメやアイナメの状況、久しぶりのメバルの試料もあります。ぜひお越し頂き、自分の目で「安全性」を判断して下さい。

 

 

 

 

小松けんきゅう員
小松けんきゅう員

うみラボけんきゅう員。釣るよりも食べるほうの専門。